少し分かってきた私のカラダ

 

3日前のブログでは、
「再び胃が蓋されてしまったように食事が進まなくなってしまいました。」
「今回、胃や腸は手術していないのですが、なぜかそこが辛いのです。」
と書いていました。

波はありますが、その後も依然としてお腹の不調は続いています。

昨日、大腸手術した地元の病院で受診してきました。
今月末から抗がん剤治療が再開されますので、その準備として採血や造影剤CT撮影がありました。

主治医の先生に久しぶりにお会いして、今後の注意事項など伺い、私の方からも今の状況を報告させて頂きました。
胃の不快感や左下腹部の痛みなどについても相談しましたが、先生によれば、癒着が原因になっているかもしれないとのことでした。

「仮に今回癒着が起きているとしたらどういう形で起きているか。胃は、前回手術した大腸と今回手術した肝臓にちょうどサンドイッチされた位置にあるので、(手術後に胃が)伸び縮みしにくくなっているかもしれない。本来なら、間に脂肪組織があって(動き的には)融通が利く状態にあるところ、手術の時に裏側の脂肪をえぐり取っているので余裕がなくなって、つっぱり感が出やすくなっているかもしれない。」と。

 「今後再び抗がん剤治療を始めるにあたり、体力を維持させるため、食欲が落ちないようにすることが重要で、特に大きい手術をやった後の最初の夏は要注意であると。腸の手術をした人は、脱水気味になると腸閉塞を起こしやすくなり、体力も落ちてきたりするので、十分に水分を取るように、神経質になるくらいに気を付けてこまめに水分を取るようにしてください。」と。

 

私としては今後の抗がん剤治療のことよりも、いま起きている身体の不調の方が気になって仕方ないので、先生の言われた「癒着」について、帰宅後いろいろネットで調べてみました。

 

先日、肝臓手術の後に執刀医の先生にもお聞きしていたようなことが、いろいろ書かれていました。

・開腹手術をすると、普段密閉されているお腹の中が、いきなり長時間外気に晒されるので、多くの人に癒着が起きやすくなる。腹腔鏡手術では起きにくいと。

・外気に触れることで身体に過剰な復旧反応が起き、手術によってできた傷を治そうとする力が過剰に働いて、必要のない部分までくっつけようとして起こった結果が癒着であり、これは人間の身体に本来的に備わっている自然な生体反応であると。

・体の中でおきることには全て意味があるが、それが悪い結果につながる場合もあると。

・癒着が起きると、軽度の場合は、「腹部の違和感」、「膨満感」、「食欲不振」などが症状として現れると。さらに腸の方で通過障害が起こると、「嘔気」、「嘔吐」などの症状が現われる。また癒着により腸閉塞になれば、「激しい腹痛」、「嘔気」、「嘔吐」などの症状も出てきて、場合によっては命に係わってくる状況にまでなるとか。

私の場合、「激しい腹痛」、「嘔気」、「嘔吐」などの症状は出ていませんので、上でいう軽度の状態に当たりますが、これが、まさに私に起きている症状だと思いました。

対処療法としては、食事の量・内容に気をつけるとか、便秘薬を上手に使うとか、適度にカラダを動かすことなどが良いようです。

カラダを動かすのは、「動いているものはくっつきにくい。つまり癒着しにくくなる。」という理由からのようです。

一度にたくさん食べ過ぎないことが重要で、癒着があると腸の動きに制限が加わるため、一度に処理できる食べ物の量もおのずと決まってしまうからだそうです。

 「一度癒着してしまったら、剥がすには外科手術しか方法がない。」ということも出ていましたが、一方で、「手術は、腸閉塞をくりかえす場合などに行われますが、さらに癒着がひどくなる可能性があり、なるべく避けるのがよいとされています。」とも出ていました。

 

私としては、だんだんカラダが回復すれば、お腹の不調も改善すると思っていましたので、「癒着」ということを知り、抗がん剤治療を前にして複雑な心境です。

ですが、自分のカラダのことが理解できたことは良かったと思います。

今の症状は簡単には良くならないのかも知れませんが、今回のことで、また人間のカラダの奥深さを知ることになり勉強になりました。

6月21日と24日のブログで、「侵襲」という初めて知った医学用語のことを書きましたが、「癒着」というのはまさにそれに対するカラダの反応の一つなのかも知れないと思いました。

-人間のカラダの反応-
開腹手術によりお腹が裂かれる→ 裂かれた箇所を含めて傷口をくっつけて治そうとカラダが反応する→ 手術した箇所と関係ないところまでをくっつけてしまおうとして癒着が起きる!?・・・と考えていいのかな?

 

今後は食生活・排便コントロール・適度な運動等に気をつけて、腸閉塞だけは絶対に回避していきたいと思います。

そして、次回の受診時には、あらためて「癒着」の問題について、詳しく先生にお聞きしたいと思っています。