函館・大沼と縄文遺跡巡りの旅に行ってきました!

 

10月25日から二泊三日、紅葉に染まる道南方面を旅してきました。

帰宅後、すぐにブログを更新しようと思っていましたが、急に困難な事態が起きてしまい書けませんでした。それについては、またあらためてということにし、忘れないうちに感動の旅の記録を残しておきたいと思います。

 

初日のお昼頃に車で函館入りして、新幹線で来た娘と新函館北斗駅で合流しました。

私たちも娘も初めて訪れたまだ新しい駅でしたが、市街地から離れているため、駅を出るとすぐ周りには田んぼや畑の風景が広がりました。

函館中心部までは自動車専用の道路もありましたが、夫はそこを通ってもつまらないと、わざわざ信号の多い道を走って行きました。通ってみると、そこは見事な松並木が延々と続く道で、飽きずにドライブを楽しめました。

港のそばの有名な赤レンガ倉庫が続く道路を過ぎて、函館山の下にある駐車場に車を駐めました。

それから「旧函館区公会堂」などの歴史的建造物をいくつか見学したり、雑誌でも紹介されている美しい坂道などを散策しました。

 

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「旧函館区公会堂」

 

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 「八幡坂」

 

夕方近くになって函館山に向かいました。乗りたかったロープウェイはあいにく点検の時期にぶつかったため、やむを得ずバスで山頂まで行きました。(帰りのバスの時、山道を回って下りながらゆっくり夜景を楽しめたので、結果的にはバスの方で良かったと思ったのですが…)

ずっと天気予報を見続けてきて、プランした10日くらい前の時点では、ここから3日間は好天が続くという予報でしたが、前日になると今日一日だけの晴れ予報に変わっていました。

それでも今日は朝から快晴が続き、思ったほど寒くもなく夜景見学には絶好の日和でした。

標高334mから望む夜景は、デザインされたような末広がりの地形が正に壮観な眺めで、日本三大夜景・世界三大夜景と言われているのも納得出来ました。

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学生の時に訪れていた山頂の風景も一変し、建物も広く大きく立派になっていて驚きました。

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湯の川温泉に宿をとっていましたので、その晩は、波音を聞きながら部屋の個室露天風呂で疲れを癒し、地ビールと懐石膳を堪能しました。

 

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二日目の天気は予報通り朝から曇っていました。ホテルを出て「トラピスチヌ修道院」を見学した後は、海岸沿いの道を半時計まわりに走りながら、「函館市縄文文化交流センター」という博物館に向かいました。途中走りながら、遠くに下北半島を望む美しい海を眺められなかったのが残念でした。

最初の予定では、縄文遺跡を見に行くことなど夢にも考えていませんでしたが、通っていく道沿いに、今年7月末に世界遺産に登録されたばかりの遺跡群がたくさんあることが分かり、縄文文化大好きの私ですので、直ちに「縄文遺跡群巡り」もプランの中に加えました。

大船遺跡に行ったところ、実際に発掘調査をしていたという地元の女性ガイドさんの説明も聞くことができました。北海道唯一の国宝「中空土偶」にも出会え、紀元前3,500年から2,000年頃の縄文時代のロマンに触れることができました。

 

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 国宝「中空土偶」実物

 

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「大船縄文遺跡」 

ただガイドさんが話していたように、せっかく世界遺産に登録されても地元の人たちの盛り上がりが薄く(遺跡の発掘調査のため先祖代々の墓があったところを墓地ごと山の方に移動させられたなど、生活圏の中で遺跡とともに暮らしてきたためとのこと)、博物館でのお土産品を見ても、まだ選べるほどの種類が用意されてなかったのが残念に思いました。

余談ですが、昨日北海道のローカルニュースを見ていたら、タイミングよく大沼の紅葉や縄文遺跡の話題などが特集されていました。そして、北海道の縄文遺跡だけは、本州と違って、先住民族アイヌの人たちが残した遺跡だということを初めて知り、なるほどと思いました。

だとしたら、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として一緒に世界遺産に登録された、津軽海峡を隔てたところにある有名な「三内丸山遺跡」などの北東北の縄文遺跡群は、和人の残した遺跡ということになるのでしょうか?新たな疑問ができてしまいました。

それから、私も北海道に来てから知ったことですが、本州の方が弥生時代に移った後も、北海道だけはずっと縄文時代が続いていき、弥生時代という時代区分が存在しないそうです。道外の方はご存じでしたか?

 

大船遺跡を見た後、さらに北に向かっていくと、時間が経つにつれ大沼の方角の空が急に晴れ渡ってきていました。そして大沼公園の駐車場に着いた時には、紅葉で赤く染まった駒ヶ岳が美しい姿を見せてくれていました。

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大沼公園から見た駒ケ岳

 

今回の旅の最初の目的は、紅葉に染まった大沼と駒ヶ岳の写真を撮ることでした。

でも天気予報を見て今回はあきらめ、それに代わって縄文遺跡を見れたのだから良しとしようと納得させていました。

それが、なんとこれ以上は望めないほどの見事な駒ケ岳を見ることができました。大沼と駒ケ岳と紅葉とのコラボで最高の素晴らしい景観が見られました。

予定より遅い時間に着いたので、ゆっくり散歩できなかったのが少し残念でしたが…。

 

ホテルに着き、ライトアップされた紅葉を眺めながら露天風呂につかり、和洋折衷の夕食を楽しみました。

そして、部屋に戻って今回撮った写真のスライドショーを見ながら、函館ワインと地ビールとスイーツで楽しい打ち上げタイムを過ごしました。

 

 

三日目は、人気の七飯町の道の駅 「なないろ・ななえ」に立ち寄りました。

男爵芋の博物館も併設されていて見て回るだけでもかなり楽しめました。欲しかった紅玉リンゴなども買えたので、帰宅してからのスイーツ作りが楽しみになりました。

その後はいよいよ「函館五稜郭」に行き、「五稜郭タワー」と「箱館奉行所」を見学しました。

幕末維新の歴史にときめく私ですので、その歴史舞台を訪ねてまさに感慨無量でした。

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復元された「箱館奉行所

 

タワーから眺める五稜郭と函館の街も圧巻で、桜の時期の景観を想像してぜひまた訪れてみたいと思いました。

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五稜郭タワー」より

 

その後は「金森赤レンガ倉庫」街で写真を撮ったり、函館のソウルフード特大ハンバーガーに舌鼓を打ちながら、この旅を締めくくりました。

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 「金森赤レンガ倉庫」

函館の街は想像していた以上に大きく立派で、美しく整備されている観光地だと感じました。新幹線が来て、この地の縄文遺跡が世界遺産に登録されたことで、函館がさらに発展していってくれればいいなと思いました。

今回の旅行も、前回と同様見どころも多く内容盛りだくさんでしたが、旅行中は不思議なほど体調も良かったので、食事も美味しく頂けことは感謝でした。

 

帰ってきた翌々日には、予約していた「フジコヘミングとN響のジョイントコンサート」を聴くため、また忙しく出かけました。

 

この10月だけで、抗がん剤治療中にやりたかったことのうち、
・道南の旅に出かけ、洞爺湖、函館・大沼の紅葉の写真を撮ること。
・フジコヘミングさんなどのコンサートを聴きに行くこと。
が二つも実現できて、本当に幸せだと思いました。

もし健康なままで過ごしていたら、いつでも行けると思い、たぶんここまでできなかったんじゃないかとも思いました。

 

ただ、少々ハードな日程が続いたせいか、コンサートから帰宅した夜から、急に腰に強い痛みが出てきました。

「またなの!?」と思い気持ちもダウンしましたが、まぁ旅行とコンサートと両方行けたのですから、満足すべきなのでしょうか?

その後のことは、またあらためて書きたいと思います。