いくらの醤油漬け作りました!
今年も秋サケのシーズンがやってきました。
北海道では、毎年この時期になるとスーパーに生鮭筋子が並びます。
夫の話では、昔は広告で大量入荷が宣伝され、それを目当ての人たちで混雑し飛ぶように売れていたそうですが、近年漁獲量が激減してきて、10年以上前の安かった頃と比べて値段が2~3倍に上がってきたため、気軽に買えなくなり、値段を見ては通り過ぎる人たちばかりになってきたとのことです。
それでも、明日、本州に住む私の娘が初めて訪ねてくるため、「いくら醤油漬け作りの達人」と自称している夫が、「それはぜひ食べさせてあげなければ」と、まだ高いにも関わらず、せっかく来てくれるんだからと、3人分のいくら丼を作れるだけの一腹分(2本パック)の生鮭筋子を買いました。
夫が「いくら醤油漬け作りの達人」と自称する理由は、昔ある調理道具を使った生鮭筋子の上手いほぐし方を考案したからだそうで、当時はネットを見ても出てなかったやり方だったようで「このやり方は専売特許だからね。」と自慢していました。
(今ネットで検索したら、同じ方法でやられている方がおられるようです・・・)
それでは、その専売特許(笑)によるいくら醤油漬けの作り方をご紹介します。
〇準備するもの
・生鮭筋子・・・今回は400g弱の生鮭筋子を買いました。
・泡立て器・・・これが夫の言う秘密兵器だそうです(笑)。
〇手順
・約50~60℃のお湯に生鮭筋子を浸し、指先でまわりの薄皮を剥がしながら卵のかたまりを軽くばらします。この時塩がたくさんあれば、塩を(大さじ1ほど?)混ぜたお湯でやった方が良いかも知れませんが、今回は仕上げの段階で塩を混ぜるやり方で作りました。
・卵のかたまりが軽くほぐれたら、いよいよ秘密兵器の泡立て器を取り出します。
・泡立て器を卵に絡めて手でぐるぐる回しながら、卵と薄皮をどんどん剥がしていきます。皮が多い場合は、泡立て器にかなり付着してくるので、それらは時々指で剥がして取り去ります。経験上ですが、どんなに強く泡立て器を回しても、卵がつぶれたことはないそうで、一度この方法で薄皮剥がしを覚えたら他の方法ではやれなくなったそうです。
・はがれた薄皮でボールが一杯になったら、一旦ざるに流し卵を残します。
・残った卵をまたお湯で浸し、同じように泡立て器で薄皮と卵を剥がします。
・4~5回ほど繰り返して薄皮の出方が少なくなってきたら、最後に浸したお湯に塩を大さじ2杯ほど混ぜ、再び泡立て器で1~2分ほど軽く塩分を攪拌します。
・卵が鮮やかな色になると同時に、塩の泡で中が見えなくなってくるので、今度は水を混ぜながら塩分を流し、卵だけ見えるようにします。
・別のざるに卵を移し、しばらく(30分~1時間ほど)放置して水切りします。
・水気が取れた卵を醤油漬けを作る保存容器(透明な方が鮮やかな中身が見えてきれいです)に移します。
・醤油(めんつゆも可)、酒(料理酒など)、本みりんを用意します。
・それぞれを好みの味になるような比率で少しずつ加え、卵が調味液でひたひたになるようにします。時間が経つと調味液が卵に吸収されていくので、そのぐらいの量にするのが良いと思います。
・好みの味を作る比率は、ネットでも様々に紹介されていますが、我が家では、だいたい5:3:2~3です。今回はめんつゆも加え、それぞれ大さじで、醤油3:めんつゆ2:料理酒3:みりん3の割合で混ぜました。
・めんつゆを加えると加えためんつゆの味で深みが増し、少し濃い味になります。みりんが多すぎると甘くなりすぎます。
〇出来上がり
・一日おいて、見た目もきれいになり、ほぼ味見できるところまで出来上がりました。美味しかったです!
・2~3日経てば、調味液が浸み込んでさらに美味しくなると思います。