地獄から天国へ・・・背骨が骨折!?
まだまだ地獄ではないし、天国と言うにはほど遠い状況ですが、とりあえず悪夢のような事態を回避できたのは本当に幸いでした。
3~4日ほど前の、娘が帰る頃から、急に背中に鋭い痛みが走るようになりました。最初は湿布を貼ったり、背中をマッサージして貰ったりしていましたが、痛みが和らぐ様子はありませんでした。仰向けの状態で自力でベッドから起き上がろうとすると、背中に力が入って強く痛むので、そばに椅子を置いてもらい、身体を横向きにしてそこにつかまって立ち上がったりすることで、何とか起き上がるコツをつかみました。
気になるので、ネットで検索してみたら、“肺がんが骨に転移したりすると背中が痛むようになる”、というような怖い話が出ていました。
今日は、地元の病院で4サイクル目の抗がん剤治療を始める久々の受診日でした。
先月今月と、夫の息子さん、妹さん達が訪ねてきたり、お隣さんと行き来したり、またその妹さんが訪ねてきたり、つい最近には私の娘が仕事のスケジュールを工面して遠くから訪ねてきてくれたりして、嬉しい出来事が続きました。
皆さんワクチンを二回摂取していて、娘などは、仕事の関係で始終PCR検査を実施しているとのことで、このコロナ禍でも細心の注意をはらって訪ねてきてくれた人達ばかりだったので、安心して応対できました。
背中が痛むと言う想定外の状況を聞いて、主治医は、本来なら少し先にやる予定だった肝臓と肺のCT検査を前倒しで実施し、背中の様子を含めて現状を確認してくれました。
私も夫も、CTの結果を聞くまでは「骨への転移」と言う言葉を覚悟していました。
そうしたら、主治医から出た言葉は、
「痛みを感じる箇所の背骨が少し圧迫骨折してるみたいですね。」「加齢により良くあることですが…。」と、背骨の真ん中あたりの疑わしい一箇所を指し、実際に背中の痛む箇所も触診して確認してくれた後で、「痛みの箇所が画像と一致するので、その可能性が高いですね。」と言って説明してくれました。
・・・
考えもしなかった言葉を聞いて、私も夫も「えっっ!?」と驚くしかありませんでした。
「背骨に転移したせいじゃなかったということ?」
心は二人とももうバンザイ!の状態でした。
でも念のために確認すると、「今日のCT画像だけでは骨の部分までは細かい診断ができないので、3週間後の次の受診日まで痛み止めで痛みが和らぐことがなかったら、その時はMRIを撮って詳細に診断しましょう。」と。
「骨折が原因だったら、多少骨が固まってきて痛みも収まってくるはずなので。ただ、仮に転移があったとしても、いま慌てて心配するような状況ではありません。」と。
そう言われて帰ってきました。
骨折の直接的原因を考えてみましたが、背骨に関わるような衝撃が加わった記憶もないため、まったく思い浮かびませんでした。
最近、大勢の人を接待したりして動き続けたせいもあるかと、主治医に訪ねてみましたが、そんなことで今回の骨折になるようなことは考えにくいですよと。
最近ベッドから落ちたということもなかったので、やはり、変な寝返りでも打ったのでしょうか?笑
骨密度を上げるため、チーズやヨーグルトなどカルシウムをもっと摂るようにしたいと思っています。
「大腸ガンの場合、転移先の順位で言えば、肝臓→肺→骨など、それこそ全身にというのもありうること。ただ今日のCT画像を見ると、肝臓と肺に転移したガンは、前回から大きくなっておらず、落ち着いた状況にあると。処方している抗がん剤でうまくコントロールできている状況にあります。」とのお話しでした。
背中に痛みを感じて以来、今日まで悪夢を見続けてきました(私は見ませんでしたが、夫は…)。お互いもう来年の夢を見ることはできなくなっていました。
なので、病院から帰ってきてもまだ狐につままれたような気分でいます。
私の場合、幸い、今回は最悪の事態はなんとか回避できましたが、そうならなかった可能性もあるわけなので、がんという病気は、本当に次に何が起きるか分からない厄介な病気であるということを、あらためて感じさせられました。
前回の血液検査の結果は、白血球が27×10^2、好中球の比率が50.9%により、27×50.9=1374で、抗がん剤治療を継続するにギリギリの数値と言うことでした。
でも、今回は、白血球が35×10^2、好中球が45.6%で、35×45.6=1596という結果で、前回より15%以上も増えていたため、あっさりと治療継続できました。
なぜ3サイクル目開始時より今回の方が増えているのか主治医に聞くと、「色んな条件で変わるので。今日は多分骨髄の機嫌が良かったんでしょう。」などと冗談まじりに話していました。
そんなわけで、今夜は、思い切りお酒を飲んで喜びたい気分ですが、点滴日なので我慢して、ミニグラス一杯ぐらいのビールで乾杯したいと思います。