洞爺湖・登別に行ってきました!

 

11日から、2泊で洞爺湖・登別方面を旅行してきました。

8/18のブログ、「私の終活を考えてみました」の中で、
抗がん剤治療をやりながらの私のやりたいことを並べた中に、「まだ行ってない道南方面にキャンプに行って紅葉の写真を撮ること。」という目標を掲げていました。
10月に入り、緊急事態宣言もようやく解除され、季節的にもいよいよその時がやってきました。幸い抗がん剤の副作用も少なく、体調も良かったので、これはチャンスと思い、天気予報を見ながらキャンプ場を予約しました。
ところがその後急激に寒くなり始め、予報を見ると洞爺湖地方の最低気温が一桁になりそうだったため、これでキャンプは厳しいと思い取りやめることにし、宿に泊まりながらのドライブ旅行に切り替えることにしました。

 

初日は秋晴れの天候に恵まれ、最高の色付きの紅葉に感動しながらのドライブでした。順調に洞爺湖に着き、予約していたキャンプ場やサイロ展望台や洞爺湖サミットが行われたザ・ウィンザーホテル洞爺などをめぐりながら洞爺湖を一周しました。

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その後、大泉洋さんと原田知世さん主演の映画「しあわせのパン」のロケ地の月浦を訪ねました。

洞爺湖中島を望む素晴らしい景観に映画の記憶が再び蘇り、温かい気持ちがこみ上がってきて感動しました。しかし、秋の陽の陰りは思ったより早く、15時半を回ったところで、それまで明るく輝いていた緑の牧草地の色があっという間に沈んでしまいました。

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月浦

結局、その日は期待してたような写真撮影ができずに終わり、明日また天気になることを期待して諦めてホテルに向かいました。

その日の夕食は、コロナ禍ということもあり、宿泊プランにあった個室の懐石料理を予約していました。以前、懐石料理を習ったこともありましたので、とても楽しみにしていました。

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ゆっくりと食事を味わいながら、先付けからデザートまでたくさんのプロの料理人の技を堪能させて頂きました。美味しい料理は無条件に人を幸せへと誘います。抗がん剤治療中ながら、(お酒はあまり飲めませんでしたが)お腹いっぱい食べられる健康状態にしみじみ感謝しました。

その日の夜は、部屋の窓から洞爺湖恒例の花火大会まで鑑賞しました。

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翌朝の朝食も素晴らしく、ほんとうに人生最高の朝を過ごさせて頂きました。

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そして、おもてなしで使われていた湯呑茶碗など、私たちにとっては高価な食器と思いましたが、思い切って今回の旅の記念として買いました。

その後、写真撮影のため再び月浦に向かいましたが、天気予報は見事にはずれてしまい、残念ながら着いた時にはもう曇っていました。

晴れていれば有珠山のロープウェイに乗って眼下の紅葉を眺めたり、昭和新山のエネルギッシュな写真なども撮りたかったのですが、又の機会として登別方面に向かいました。途中、再び洞爺湖に戻り、名物の足湯に浸かって和んだり、室蘭の地球岬に立ち寄ったりしながら次のホテルに向かい、その日の旅程が終わりました。

 

夕食はブッフェスタイルでしたが、蜜にならないように時間で分けたりして空きテーブル席があるようにしてあり、パーテーションで区切ったり、手袋を用意したり、・・・とホテル側の努力も感じられました。

 

翌日天気が良かったらまた洞爺湖方面を回って帰る予定でいましたが、残念ながらその日も朝から曇り。諦めてホテル近くにある登別温泉地獄谷を見に行くことにしました。
それが予想外に良かった。

昔関東に住んでいた時に行った箱根の大涌谷雄大で素晴らしかったのですが、登別の地獄谷は足元もよく整備されていて歩きやすく、周りには見事な紅葉が彩って、そのスケールと地獄を思わせるような景観とのバランスも良かった。

家族旅行でしたら、登別地獄谷の方をおすすめしたいと思いました。車椅子での見学も可能のようです。

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また、地獄谷から車ですぐ近くにあるというので大湯沼という所にも行ってみました。山道を少し下り、沼が視界に入ってきたところでその景観とスケールの大きさにびっくり。地獄谷をはるかに上回る規模の硫黄泉が噴き出している大きな沼がありました。近くに行って見ると、暗灰色の熱湯が辺り一面にブクブクと噴き出していて、そんなところに沈んだらまさに地獄と思えるような不気味な光景にすくみました。

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温泉地として宿泊施設の数も規模も大きく、なぜ登別温泉が人気があるのか、実際に行ってみて良く分かりました。

 

 今回の旅の直前に「腹壁瘢痕ヘルニア(ふくへきはんこんヘルニア)という症状が出て来たり、その前には背骨の圧迫骨折があったりと、私としては意外なほど落ち込みがありました。でも今回の旅でいろいろ楽しい体験をするなかで、病気を抱えながらでも出来ることがあることを実感できました。むしろ病気でなかったら、こんなすてきな旅はしないでしまったかもしれません。旅の思い出に月浦ワインを買ってきましたので、休薬中の内に旅の余韻と共に味わいたいと思います。

 

今月25日からはいよいよ道南の函館・大沼方面を二泊で旅する予定です。北海道に本格的な寒さが訪れる前の自分への秋のご褒美です。金色や真っ赤に輝く紅葉、函館の歴史・街歩き・夜景などを楽しみたいと思っています。2日目の午後は、当初亀田半島の海岸線を眺めながら大沼までドライブするだけの予定でいましたが、ネットで調べていたら、なんとそのあたりは、最近世界遺産になったばかりの縄文遺跡群の宝庫となっていました。

中空土偶の実物をはじめとして北海道の古代の歴史にじかに触れる機会ができる。

縄文文化大好きの私にとっては予想外のご褒美に今からワクワクの気持ちでいっぱいです。

 

そんな折、旅行最終日の13日頃から急に右の耳に痛みが出てきました。一昨日さらに痛みが強くなったので、昨日耳鼻科を受診してきました。外耳炎との診断でした。

まぁいろいろ出てくるものです。

夫は「外耳炎で良かった!耳の傷だけで良かった!」と言って昨晩は祝杯をあげていましたが、私の方は次々と嬉しくない体調の変化が出て来て少々うんざりしています。

 

明日は、手術後の化学療法4サイクル目を終え、主治医の受診日となっています。
治療の効果、病状はどうなっているのか。このあとはどういう治療方針で進むのか。
これまでと同じ化学療法で引き続き5サイクル目を継続するのでしょうか?

 

来週はいよいよ函館・大沼の旅に出かけます。

偶然のスケジュールの一致で、都内に住む娘が初めて北海道新幹線で来て初日から合流し、一緒に旅行できることになりました。これも想定外のご褒美です。ワクチン二回摂取済の娘ですが、今回も事前にPCR検査してから来るとのことなので少し安心です。

私の方も、白血球の数値を無事クリアし、今後の治療方針も確認して、すっきりと旅行に出かけたいものです