抗がん剤治療継続となりました!

 

一昨日は、定期受診日でした。

今回の血液検査の結果は、白血球数が2500、好中球の比率が53.8%により、2500×53.8%=1,345で、前回検査の結果(白血球数が2700、好中球の比率が50.9%により、2700×50.9%=1,374)とあまり変わらなかったことから、予定していた抗がん剤治療が何とか継続できる数値となっていました。

 

ただ、血小板の数が今までの最低値79,000(前回は91,000)まで下がってきているので、「怪我などしないように気を付けてください。」と言われました。

「血小板が少なくなると血が止まりにくくなる。血小板は傷口の部分で血を固まらせる働きをします。塀を作るときブロックと接着剤(セメント)を使いますが、血小板はその時のブロックにあたります。」と説明されました。それまでは接着剤の役割をすると思っていたので以外でした。では接着剤の役割は何が担っているのでしょう。後で調べてみたいと思います。

 

ところで、前回ブログにも書いたように、今日の受診前は、4サイクルの治療を終えて、この後どう進めるのかな?一旦休薬してまた再開するのか、別の薬に替えていくのか?といろいろ想像していましたが、主治医と面会しましたら、「今回は、白血球の数が下がりましたが、トータルの値で問題ないので、この後点滴していってください。」と、あっさり5サイクル目の治療継続を言われました。

「確かにここで治療を休止する理由は何もないわけですから。」と自分自身で納得しました。

 

血液検査も何とかクリアできて、わたし自身の日常生活でも支障があるような副作用もなく、先日のCT画像で腫瘍が大きくなっている所見も見られなかったので、5サイクル目も前回までと同じ薬剤による点滴・錠剤の服用で行くこととなりました。

 

この件で夫が、「肝臓の手術前には今よりはるかに大きながんの固まりが見えていたが、その2/3くらいは壊死していたということなので、先日撮った画像でも、大きさ・形に変化が見られなかったとしても、同じように内部で壊死しているということは考えられないでしょうか?」と聞きました。

医師は、「そういうことももちろん期待できます。ただ、そうやってがんが縮小してきても、これ以上は小さくなってくれないということもあり、その場合は、それが核となって生き残り、また成長していく場合もあります。どういう経過をたどるかは様々なので、先のことは医者でも分かりません。」と。

以前大学病院でも同じような話はお聞きしていたので、「やはり、そう簡単にはいかないのね。」と思いました。

 

この後、背骨や腰椎のヘルニアの痛みについて話しました。

ひと月ほど前から感じるようになった背中の痛みについては、「もしかして今度は骨の方に転移した?」と勝手に想像し怖い思いを感じていましたが、前回の受診時に「CTの画像からは背骨の圧迫骨折と思われます。一カ月ほどで固まってくると思いますので、その間痛み止めを飲んで様子見しましょう。」と言われていました。

一週間くらい前から背中も腰も痛みが和らいできていたので、痛み止めを飲むのを止めていましたが、今日その話をすると、主治医も、「その後、放射線の専門医により詳しく画像見て貰いましたが、やはりその箇所に骨折があると確認されました。」とおっしゃられたので、やっとお墨付きをもらったようで、気分良く帰ってこれました。

 

昨日は耳鼻科の受診日でしたが、外耳道の傷はまだあるそうで、来週また再受診することになりました。私の身体、まだまだいろいろ続きますね。

 

腹壁瘢痕ヘルニア(ふくへきはんこんヘルニア)は、先日と同じくお腹は膨らんだままでいます。きつめに腹帯をして、ウエストルーズな洋服を着ています。トホホです。

この冬のお出かけで着ようと思っていた洋服は、嫌でなかったら娘に着て貰おうかと思ったりしています。

 

点滴針を差し込むポートは胸の鎖骨下にありますので、前開きでないとダメで、セーターは着られません。お腹の膨らみの関係でも対応できる洋服は限られてきます。

デパート巡りもなかなか出来ない日常なので、もっぱらネット通販でお買い物しています。

返品送料もかからないので良さそうな品をみつけては取り寄せています。便利な世の中です。

洞爺湖・登別に行ってきました!

 

11日から、2泊で洞爺湖・登別方面を旅行してきました。

8/18のブログ、「私の終活を考えてみました」の中で、
抗がん剤治療をやりながらの私のやりたいことを並べた中に、「まだ行ってない道南方面にキャンプに行って紅葉の写真を撮ること。」という目標を掲げていました。
10月に入り、緊急事態宣言もようやく解除され、季節的にもいよいよその時がやってきました。幸い抗がん剤の副作用も少なく、体調も良かったので、これはチャンスと思い、天気予報を見ながらキャンプ場を予約しました。
ところがその後急激に寒くなり始め、予報を見ると洞爺湖地方の最低気温が一桁になりそうだったため、これでキャンプは厳しいと思い取りやめることにし、宿に泊まりながらのドライブ旅行に切り替えることにしました。

 

初日は秋晴れの天候に恵まれ、最高の色付きの紅葉に感動しながらのドライブでした。順調に洞爺湖に着き、予約していたキャンプ場やサイロ展望台や洞爺湖サミットが行われたザ・ウィンザーホテル洞爺などをめぐりながら洞爺湖を一周しました。

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その後、大泉洋さんと原田知世さん主演の映画「しあわせのパン」のロケ地の月浦を訪ねました。

洞爺湖中島を望む素晴らしい景観に映画の記憶が再び蘇り、温かい気持ちがこみ上がってきて感動しました。しかし、秋の陽の陰りは思ったより早く、15時半を回ったところで、それまで明るく輝いていた緑の牧草地の色があっという間に沈んでしまいました。

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月浦

結局、その日は期待してたような写真撮影ができずに終わり、明日また天気になることを期待して諦めてホテルに向かいました。

その日の夕食は、コロナ禍ということもあり、宿泊プランにあった個室の懐石料理を予約していました。以前、懐石料理を習ったこともありましたので、とても楽しみにしていました。

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ゆっくりと食事を味わいながら、先付けからデザートまでたくさんのプロの料理人の技を堪能させて頂きました。美味しい料理は無条件に人を幸せへと誘います。抗がん剤治療中ながら、(お酒はあまり飲めませんでしたが)お腹いっぱい食べられる健康状態にしみじみ感謝しました。

その日の夜は、部屋の窓から洞爺湖恒例の花火大会まで鑑賞しました。

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翌朝の朝食も素晴らしく、ほんとうに人生最高の朝を過ごさせて頂きました。

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そして、おもてなしで使われていた湯呑茶碗など、私たちにとっては高価な食器と思いましたが、思い切って今回の旅の記念として買いました。

その後、写真撮影のため再び月浦に向かいましたが、天気予報は見事にはずれてしまい、残念ながら着いた時にはもう曇っていました。

晴れていれば有珠山のロープウェイに乗って眼下の紅葉を眺めたり、昭和新山のエネルギッシュな写真なども撮りたかったのですが、又の機会として登別方面に向かいました。途中、再び洞爺湖に戻り、名物の足湯に浸かって和んだり、室蘭の地球岬に立ち寄ったりしながら次のホテルに向かい、その日の旅程が終わりました。

 

夕食はブッフェスタイルでしたが、蜜にならないように時間で分けたりして空きテーブル席があるようにしてあり、パーテーションで区切ったり、手袋を用意したり、・・・とホテル側の努力も感じられました。

 

翌日天気が良かったらまた洞爺湖方面を回って帰る予定でいましたが、残念ながらその日も朝から曇り。諦めてホテル近くにある登別温泉地獄谷を見に行くことにしました。
それが予想外に良かった。

昔関東に住んでいた時に行った箱根の大涌谷雄大で素晴らしかったのですが、登別の地獄谷は足元もよく整備されていて歩きやすく、周りには見事な紅葉が彩って、そのスケールと地獄を思わせるような景観とのバランスも良かった。

家族旅行でしたら、登別地獄谷の方をおすすめしたいと思いました。車椅子での見学も可能のようです。

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また、地獄谷から車ですぐ近くにあるというので大湯沼という所にも行ってみました。山道を少し下り、沼が視界に入ってきたところでその景観とスケールの大きさにびっくり。地獄谷をはるかに上回る規模の硫黄泉が噴き出している大きな沼がありました。近くに行って見ると、暗灰色の熱湯が辺り一面にブクブクと噴き出していて、そんなところに沈んだらまさに地獄と思えるような不気味な光景にすくみました。

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温泉地として宿泊施設の数も規模も大きく、なぜ登別温泉が人気があるのか、実際に行ってみて良く分かりました。

 

 今回の旅の直前に「腹壁瘢痕ヘルニア(ふくへきはんこんヘルニア)という症状が出て来たり、その前には背骨の圧迫骨折があったりと、私としては意外なほど落ち込みがありました。でも今回の旅でいろいろ楽しい体験をするなかで、病気を抱えながらでも出来ることがあることを実感できました。むしろ病気でなかったら、こんなすてきな旅はしないでしまったかもしれません。旅の思い出に月浦ワインを買ってきましたので、休薬中の内に旅の余韻と共に味わいたいと思います。

 

今月25日からはいよいよ道南の函館・大沼方面を二泊で旅する予定です。北海道に本格的な寒さが訪れる前の自分への秋のご褒美です。金色や真っ赤に輝く紅葉、函館の歴史・街歩き・夜景などを楽しみたいと思っています。2日目の午後は、当初亀田半島の海岸線を眺めながら大沼までドライブするだけの予定でいましたが、ネットで調べていたら、なんとそのあたりは、最近世界遺産になったばかりの縄文遺跡群の宝庫となっていました。

中空土偶の実物をはじめとして北海道の古代の歴史にじかに触れる機会ができる。

縄文文化大好きの私にとっては予想外のご褒美に今からワクワクの気持ちでいっぱいです。

 

そんな折、旅行最終日の13日頃から急に右の耳に痛みが出てきました。一昨日さらに痛みが強くなったので、昨日耳鼻科を受診してきました。外耳炎との診断でした。

まぁいろいろ出てくるものです。

夫は「外耳炎で良かった!耳の傷だけで良かった!」と言って昨晩は祝杯をあげていましたが、私の方は次々と嬉しくない体調の変化が出て来て少々うんざりしています。

 

明日は、手術後の化学療法4サイクル目を終え、主治医の受診日となっています。
治療の効果、病状はどうなっているのか。このあとはどういう治療方針で進むのか。
これまでと同じ化学療法で引き続き5サイクル目を継続するのでしょうか?

 

来週はいよいよ函館・大沼の旅に出かけます。

偶然のスケジュールの一致で、都内に住む娘が初めて北海道新幹線で来て初日から合流し、一緒に旅行できることになりました。これも想定外のご褒美です。ワクチン二回摂取済の娘ですが、今回も事前にPCR検査してから来るとのことなので少し安心です。

私の方も、白血球の数値を無事クリアし、今後の治療方針も確認して、すっきりと旅行に出かけたいものです

腹壁瘢痕ヘルニア!?・・・肥満じゃなかった!

 

明日、明後日と、2泊で洞爺湖方面を旅行する予定です。

 

8/18のブログ、「私の終活を考えてみました」の中で、抗がん剤治療をやりながらの私のやりたいことを並べた中に、

・「まだ行ってない道南方面にキャンプに行って紅葉の写真を撮ること。」

という目標を掲げていました。

 

10月に入り、緊急事態宣言もようやく解除され、季節的にもいよいよその時がやってきました。幸い抗がん剤の副作用も少なく、体調も良かったので、これはチャンスと思い、天気予報を見ながらキャンプ場を予約しました。

ところが一週間ほど前から急激に寒くなり始め、予報を見ると洞爺湖地方の最低気温が一桁になりそうだったため、これでキャンプは厳しいと思い取りやめることにし、宿に泊まりながらのドライブ旅行に切り替えることにしました。

また、これからの紅葉の時期に、同じく行きたかった道南函館方面の旅行も一気に予定を立てて、そちらの予約も取りました。

 

そうして旅に出かける夢を見ていたところ、数日前頃から、急にお腹が膨らみ始めてきました。元々お腹の手術痕あたりがたるみ、運動出来なかったことで肥満気味になってきているのを感じていましたが、そういうものとは違う、何かお腹の中のものが膨らんで押されて出てくるような感覚があったため、旅に出る前にと、本日受診してきました。

ネットで検索すると、抗がん剤治療中にお腹に水が溜まってくる症例も出ていたので、そうなのかも知れないなどと漠然と考えていました。

私の話を聞いていた夫の方は、早速、「医師が今日の診察結果を言わず居なくなってしまう」という夢を今朝何度も見たそうです。笑

 

お腹の状態と先日のCTの画像を見た結果、主治医の言葉は、「腹壁瘢痕ヘルニア(ふくへきはんこんヘルニア)という症状ですね。回復手術を続けて二度やっているので心配していましたが・・・。」との答えでした。

逆に私が想像していたような、水が溜まっている状態だったら、ガンによる影響で出てくる症状なのでかえって悩ましい状況でしたとのことでした。

 

またまた初めて聞く新たな合併症が出てしまいました。

ネットで見ると、いろいろ出ていましたが、私自身について簡単に言うと、

回復手術を行ったことによる身体の物理的な変形なので自己修復出来ず、手術をしないと治せない症状らしいです。

でも、手術をするには今の抗がん剤治療(特にアバスチン投与)をしばらく中断するしかなく、私にはそういう選択肢は取れないため、手術はできません。

ヘルニアというくらいだから、立った状態でいると内臓などの重みで横方向に押され内容物が外に出ようとしてお腹がどんどん膨らんでくる。薬による治療法もないため、いまできることは、入院時に使った腹帯を少しきつめにお腹に巻いて、少しでも膨らまないようにすることしかないそうです。

 

今日受診する前は、「単なる肥満です!」という答えだったらいいね。などと夫と冗談を話していましたが、かなりショックな結果になりました。

お腹が膨らんでしまい、せっかく買っていたお気に入りのスカートを履けなくなってしまいました。
悲しい。

夫の方は、「がんによる影響じゃなかったんだから良かったんじゃないか?治らない症状を抱えている人なんてたくさんいるんだから。食事ダイエットをして内蔵脂肪を少しでも減らしていけばいいんじゃない?」などと言っていますが…。

 

ともあれ、明日、明後日旅行に出かけることは、この滅入った気持ちを忘れさせるには、絶好の機会かも知れないと思いました。

地獄から天国へ・・・背骨が骨折!?

 

まだまだ地獄ではないし、天国と言うにはほど遠い状況ですが、とりあえず悪夢のような事態を回避できたのは本当に幸いでした。

 

3~4日ほど前の、娘が帰る頃から、急に背中に鋭い痛みが走るようになりました。最初は湿布を貼ったり、背中をマッサージして貰ったりしていましたが、痛みが和らぐ様子はありませんでした。仰向けの状態で自力でベッドから起き上がろうとすると、背中に力が入って強く痛むので、そばに椅子を置いてもらい、身体を横向きにしてそこにつかまって立ち上がったりすることで、何とか起き上がるコツをつかみました。

気になるので、ネットで検索してみたら、“肺がんが骨に転移したりすると背中が痛むようになる”、というような怖い話が出ていました。

 

今日は、地元の病院で4サイクル目の抗がん剤治療を始める久々の受診日でした。

 

先月今月と、夫の息子さん、妹さん達が訪ねてきたり、お隣さんと行き来したり、またその妹さんが訪ねてきたり、つい最近には私の娘が仕事のスケジュールを工面して遠くから訪ねてきてくれたりして、嬉しい出来事が続きました。

皆さんワクチンを二回摂取していて、娘などは、仕事の関係で始終PCR検査を実施しているとのことで、このコロナ禍でも細心の注意をはらって訪ねてきてくれた人達ばかりだったので、安心して応対できました。

 

背中が痛むと言う想定外の状況を聞いて、主治医は、本来なら少し先にやる予定だった肝臓と肺のCT検査を前倒しで実施し、背中の様子を含めて現状を確認してくれました。

 

私も夫も、CTの結果を聞くまでは「骨への転移」と言う言葉を覚悟していました。

そうしたら、主治医から出た言葉は、

「痛みを感じる箇所の背骨が少し圧迫骨折してるみたいですね。」「加齢により良くあることですが…。」と、背骨の真ん中あたりの疑わしい一箇所を指し、実際に背中の痛む箇所も触診して確認してくれた後で、「痛みの箇所が画像と一致するので、その可能性が高いですね。」と言って説明してくれました。

・・・

考えもしなかった言葉を聞いて、私も夫も「えっっ!?」と驚くしかありませんでした。

「背骨に転移したせいじゃなかったということ?」

心は二人とももうバンザイ!の状態でした。

 

でも念のために確認すると、「今日のCT画像だけでは骨の部分までは細かい診断ができないので、3週間後の次の受診日まで痛み止めで痛みが和らぐことがなかったら、その時はMRIを撮って詳細に診断しましょう。」と。

 

「骨折が原因だったら、多少骨が固まってきて痛みも収まってくるはずなので。ただ、仮に転移があったとしても、いま慌てて心配するような状況ではありません。」と。

そう言われて帰ってきました。

 

骨折の直接的原因を考えてみましたが、背骨に関わるような衝撃が加わった記憶もないため、まったく思い浮かびませんでした。

最近、大勢の人を接待したりして動き続けたせいもあるかと、主治医に訪ねてみましたが、そんなことで今回の骨折になるようなことは考えにくいですよと。

最近ベッドから落ちたということもなかったので、やはり、変な寝返りでも打ったのでしょうか?笑

骨密度を上げるため、チーズやヨーグルトなどカルシウムをもっと摂るようにしたいと思っています。

 

「大腸ガンの場合、転移先の順位で言えば、肝臓→肺→骨など、それこそ全身にというのもありうること。ただ今日のCT画像を見ると、肝臓と肺に転移したガンは、前回から大きくなっておらず、落ち着いた状況にあると。処方している抗がん剤でうまくコントロールできている状況にあります。」とのお話しでした。

背中に痛みを感じて以来、今日まで悪夢を見続けてきました(私は見ませんでしたが、夫は…)。お互いもう来年の夢を見ることはできなくなっていました。

なので、病院から帰ってきてもまだ狐につままれたような気分でいます。

私の場合、幸い、今回は最悪の事態はなんとか回避できましたが、そうならなかった可能性もあるわけなので、がんという病気は、本当に次に何が起きるか分からない厄介な病気であるということを、あらためて感じさせられました。

 

前回の血液検査の結果は、白血球が27×10^2、好中球の比率が50.9%により、27×50.9=1374で、抗がん剤治療を継続するにギリギリの数値と言うことでした。

でも、今回は、白血球が35×10^2、好中球が45.6%で、35×45.6=1596という結果で、前回より15%以上も増えていたため、あっさりと治療継続できました。

なぜ3サイクル目開始時より今回の方が増えているのか主治医に聞くと、「色んな条件で変わるので。今日は多分骨髄の機嫌が良かったんでしょう。」などと冗談まじりに話していました。

 

そんなわけで、今夜は、思い切りお酒を飲んで喜びたい気分ですが、点滴日なので我慢して、ミニグラス一杯ぐらいのビールで乾杯したいと思います。

 

 

いくらの醤油漬け作りました!

 

今年も秋サケのシーズンがやってきました。

北海道では、毎年この時期になるとスーパーに生鮭筋子が並びます。

夫の話では、昔は広告で大量入荷が宣伝され、それを目当ての人たちで混雑し飛ぶように売れていたそうですが、近年漁獲量が激減してきて、10年以上前の安かった頃と比べて値段が2~3倍に上がってきたため、気軽に買えなくなり、値段を見ては通り過ぎる人たちばかりになってきたとのことです。

それでも、明日、本州に住む私の娘が初めて訪ねてくるため、「いくら醤油漬け作りの達人」と自称している夫が、「それはぜひ食べさせてあげなければ」と、まだ高いにも関わらず、せっかく来てくれるんだからと、3人分のいくら丼を作れるだけの一腹分(2本パック)の生鮭筋子を買いました。

夫が「いくら醤油漬け作りの達人」と自称する理由は、昔ある調理道具を使った生鮭筋子の上手いほぐし方を考案したからだそうで、当時はネットを見ても出てなかったやり方だったようで「このやり方は専売特許だからね。」と自慢していました。
(今ネットで検索したら、同じ方法でやられている方がおられるようです・・・)
それでは、その専売特許(笑)によるいくら醤油漬けの作り方をご紹介します。

 

〇準備するもの

・生鮭筋子・・・今回は400g弱の生鮭筋子を買いました。
・泡立て器・・・これが夫の言う秘密兵器だそうです(笑)。

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〇手順

・約50~60℃のお湯に生鮭筋子を浸し、指先でまわりの薄皮を剥がしながら卵のかたまりを軽くばらします。この時塩がたくさんあれば、塩を(大さじ1ほど?)混ぜたお湯でやった方が良いかも知れませんが、今回は仕上げの段階で塩を混ぜるやり方で作りました。

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・卵のかたまりが軽くほぐれたら、いよいよ秘密兵器の泡立て器を取り出します。

・泡立て器を卵に絡めて手でぐるぐる回しながら、卵と薄皮をどんどん剥がしていきます。皮が多い場合は、泡立て器にかなり付着してくるので、それらは時々指で剥がして取り去ります。経験上ですが、どんなに強く泡立て器を回しても、卵がつぶれたことはないそうで、一度この方法で薄皮剥がしを覚えたら他の方法ではやれなくなったそうです。

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・はがれた薄皮でボールが一杯になったら、一旦ざるに流し卵を残します。

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・残った卵をまたお湯で浸し、同じように泡立て器で薄皮と卵を剥がします。

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・4~5回ほど繰り返して薄皮の出方が少なくなってきたら、最後に浸したお湯に塩を大さじ2杯ほど混ぜ、再び泡立て器で1~2分ほど軽く塩分を攪拌します。

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・卵が鮮やかな色になると同時に、塩の泡で中が見えなくなってくるので、今度は水を混ぜながら塩分を流し、卵だけ見えるようにします。

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・別のざるに卵を移し、しばらく(30分~1時間ほど)放置して水切りします。

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・水気が取れた卵を醤油漬けを作る保存容器(透明な方が鮮やかな中身が見えてきれいです)に移します。

・醤油(めんつゆも可)、酒(料理酒など)、本みりんを用意します。

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・それぞれを好みの味になるような比率で少しずつ加え、卵が調味液でひたひたになるようにします。時間が経つと調味液が卵に吸収されていくので、そのぐらいの量にするのが良いと思います。

・好みの味を作る比率は、ネットでも様々に紹介されていますが、我が家では、だいたい5:3:2~3です。今回はめんつゆも加え、それぞれ大さじで、醤油3:めんつゆ2:料理酒3:みりん3の割合で混ぜました。

・めんつゆを加えると加えためんつゆの味で深みが増し、少し濃い味になります。みりんが多すぎると甘くなりすぎます。

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〇出来上がり

・一日おいて、見た目もきれいになり、ほぼ味見できるところまで出来上がりました。美味しかったです!
・2~3日経てば、調味液が浸み込んでさらに美味しくなると思います。

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お酒にも合う!?マリネ作りました

 

マリネは、お食事時のちょっとした前菜に、また、前回作ったピクルスのように、お酒のおつまみにもなり、同じように冷蔵庫で一週間くらいは保存できるので、これも覚えておくと大変便利です。夫は濃い酢味が苦手なので、マリネの方が好きなようです。

また前回同様、出来るだけシンプルなレシピにしてみました。

 

1.マリネ液作り(二人前位) --- 多く作る場合は液汁全体の分量を増やします。

※下記材料を適当な容器に入れ、全体を混ぜておきます。
濃い味で作ると後で調整が難しくなるので、基本薄味の分量で作ります。

・酢(今回は半量をレモン汁にしました) 大さじ3
・砂糖(はちみつでもOK)小さじ1弱
・塩 一つまみ
・粒コショウ 5~7粒(挽き胡椒でもOK)
・オリーブ油(サラダ油でもOK)大さじ 4 1/2
・ニンニク すりおろし(チューブのでもOK)小さじ1/2
ローリエ 1枚
・あれば バジル タイム 等のハーブ(クレージーソルト※でもOK。その時は塩・コショウを入れない)

クレージーソルトとは ---
ペッパー・オニオン・ガーリック・タイム・セロリ・オレガノ)のハーブをブレンドした調味料です。 マーケットの塩コーナーか香辛料コーナーあります。

 

2.マリネ用の材料を用意

〇メインとなる材料 --- スモークサーモン、茹でたエビやイカ、ハムなど
今回はスモークサーモンで作ってみました。

※下記材料を保存容器に入れて混ぜます。
・スモークサーモン 80~150g(切り落しのパックは80g位です。今回の画像は230g)
・玉ねぎ 1/2 個 (縦半分に切り、横に倒して繊維を直角にスライス)
・セロリ(ピーラーか包丁で筋を取り、斜め薄切りにする)
・パセリ(葉を茎からちぎり大きい葉は更にちぎっておく)

 

下写真
(上左から)材料:スモークサーモン、セロリ、玉ねぎ、パセリ
(下左から)液材:酢とレモン汁を混ぜたもの、オリーブ油、砂糖、塩と胡椒、ニンニクとローリエと市販のハーブ調味料(乾燥させたバジルとタイム)

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下写真
(上左から)きざんだ玉ねぎ、きざんだセロリ
(下左から)ちぎったパセリ、すりおろしたニンニク

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3.メイン材料にマリネ液をかけ、混ぜてでき上がり

保存容器に入れた材料にマリネ液を全部かけて半日くらい混ぜて保存しておきます。

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(右上)マリネ液 

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材料にマリネ液をかけて保存

半日以上経ったら小皿に取って食べてみて、味が薄いようなら、酢・塩・コショウ等をお好みで足してください。

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 出来上がり

(キューピーのイタリアンドレッシング等の市販のものを使っても手軽に美味しく出来上がります)