手術日から1カ月目の受診

 

7月1日は、転移性肝臓がん摘出手術の担当ドクターの受診日でした。

私からは、長く歩いた後などに多少息切れするものの日常では不都合なく過ごせていること、誘眠剤なしで眠れていること、食事は、術前の7~8割位は食べられるようになったことなど報告しました。

ドクターからは、採血の結果、心配な所見はなく、概ね良好の経過であるとのお話でした。

手術中のCT画像などで発見できた腫瘍は全部摘出したが、見えてない小さな腫瘍の芽が成長してくることもあるので、早めに抗がん剤治療を始めるのが良いでしょうとのことでした。早速、大腸がんの主治医の外来予約を翌日に取って頂きました。

 

7月2日、連日の受診になりましたが、早い方がよいので頑張って出かけました。

これから始まる新たな抗がん剤治療に向けて、手術前に最初にお世話になった消化器内科の主治医と久しぶりにお会いしました。

切除したがん細胞の病理検査の結果について説明がありました。

「(手術前の)化学療法の治療効果について、組織的に広い範囲での壊死が確認され、化学療法の判定結果はGrade 2でした。Grade 2というのは、腫瘍細胞の3分の2以上が無くなったということで、この化学療法は(あなたに対しては)効果があったという結果です。」と。

私も夫もこの結果を聞き、驚き、そして喜びました。

「ただし、外科の先生からも話があったと思いますが、細かい腫瘍が結構あったため、残っている可能性も0ではないという状況なので、今後はそれに対応していかなければならないです。」と。

私としては、副作用が覚悟していたほどには出なかったにもかかわらず、効き目があったということは、驚くと同時にとても有難く思いました。仕事もやめていましたので、脱毛してもニット帽を被って過ごせていました。一番有難かったのは食欲が落ちなかったことで、手術前に体力を温存することができました。

 

手術後1~2か月の間に抗がん剤治療を再開するのが良いとのことで、

「手術前に行ってきた4種類の薬剤による抗がん剤治療(3週間×4サイクル)を前半の治療とすると、再び同様の薬剤による(3週間×4サイクルの)後半の治療を近日中に始めます」と。

初回だけ、肝臓を切除したことの影響が出ないよう肝臓の負担を減らすためイリノテカンの点滴を外すそうです。そこで肝機能などに特に問題が出なければ、再びすべての薬剤投与による治療に戻すと。

最強レベルの抗がん剤治療の再開なので、前半最終サイクルの時に出た39度台の発熱などを思うと、副作用に全く不安がないとは言えませんが、再発を防いでくれるほどの効き目も期待できるようなので、前向き思考でこれからの治療に取り組んでいこうと思います。

同じ治療内容ということで、最初大腸の手術をした近くの病院に通い、日帰り点滴で進めていけそうなのも嬉しいことです。

(私が検査を怠ってきたことで)発見が遅れてステージ4まで来てしまった私ですが、10年前だったら今の抗がん剤治療は受けられなかったようで、医療・薬剤技術の進歩に本当に救われた思いです。

私が元気になっていくことで、今も病気と闘っている多くの患者さんが、同じように希望を持って元気を取り戻してもらえるよう、これからも頑張っていきたいと思っています。