北海道でゴーヤを栽培しました

 

寒冷地北海道で南国のゴーヤ(ニガウリ)を初めて栽培しました。

 

今年の夏の北海道は観測史上初の記録が連発し、東京より暑い日が続くような酷暑の夏でした。

それが幸いしたのか、我が家の庭のゴーヤは、初めての栽培にもかかわらず良く育ちました。

 

夫の話によると、そこは元々アスパラガスを育てる場所だったようでした。

アスパラスは芽が出た苗を買ってきて植える方法と、根っこの部分、根株というものを買ってきて土に埋める方法の二通りの育て方があるようですが、根株の方が大きい苗になりそうだということで、夫は引っ越してきて最初の春、その場所に根株を埋め込みました。

 

アスパラガスは一度植え付ければ10年もの長い間収穫できる野菜だそうで、夫はそれを強調して得意げに私に話していました。

北海道ではアスパラガスの根株を春に埋め込むと翌年から芽が出てくるのですが、

自称家庭菜園の達人(夫)が恥を忍んで語ったところによれば、

初めて植えた根株は、暗くなってから急いで埋めたため、なんと上下逆さま状態に植え込んでしまい、翌年芽が出なかった!

翌年、芽が出てこないのでおかしいと堀り上げてみたら上の状態だったので、慌てて根株を買ってきてまた埋め込んだが、時期が遅かったので元気な根が残っていなかった。

そして今年の春、また芽が出てこないので心配して掘ってみたら腐った状態になっていた!

それで、また新しい根株を買いにいったが、販売シーズンはもう終わっていた。

 

アスパラガス畑にする予定の場所がぽっかり空いてしまい、どうしようかと考えた夫は、ありきたりの野菜を植えてもつまらないと、今年だけ試しにゴーヤの苗を植えてみようということになり、「あばしゴーヤ」という家庭菜園用の苗を2苗買ってきて植えました。

 

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寒冷地でゴーヤを育てる方法をネットで検索し、かなり蔓が高く伸びてくるまでまわりをビニールで覆い保温して育てました。

 

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そうして、突然暑い夏がやってきて、ビニール外したら、本格的に苗が育ち、花が咲き始めていました。

 

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それからは、またネットで検索し、人工授粉させなければと、張り切っていました。

実は、人工授粉は最初の年育てたズッキーニで経験していたので、要領は分かっていました。

 

雄花と雌花の違いは、最初見ても全然分かりませんでした。

なぜかと言うと、雄花しか咲いていなかったからでした。

次の日も、また次の日も咲いてくるのは雄花ばかりでした。

 

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ゴーヤの雄花

そして数日後、花の後ろが何か膨らんでいる・・・ついに雌花を発見しました。

 

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ゴーヤの雌花

 

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ゴーヤの人工授粉

こうして、やっと授粉させることができましたが、それからは、連日たくさんの花が咲き、雌花を探すのが大変になってきました。気が付くと、授粉させてないのに勝手に大きくなっている雌花を見つけました。良く見ると、好天に恵まれて、たくさんのゴーヤの花にたくさんの虫たちが付いて飛び回っていました。人工授粉などしなくても大丈夫なようでした。

沖縄などでは、野生化したゴーヤもあるようで、そんなに気を使って育てる必要のない生命力旺盛な野菜なんだろうと思いました。

結局、今まで8本の実が収穫できており、まだ10本ほどの実が育っています。

 

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夫は、ゴーヤは実がゴツゴツして野性味があり育てていて楽しい。アスパラよりコスパが良いと、そこはもうゴーヤ畑に変えると言っています。(笑)

 

 

ゴーヤの栄養価は素晴らしいです。

低カロリーな野菜でβカロテンが豊富に含まれています。

ゴーヤ独特の苦みの原因ともいわれるチャランチンとモモルデシンと呼ばれる成分も含まれています。

ビタミンCが特に豊富で、ゴーヤには100gあたり約76mgのビタミンCが含まれています。その量は、キュウリやトマトと比較しても、5倍以上。

 

ゴーヤは加熱に強いビタミンCが含まれているおかげで、調理してもしっかりとビタミンCを摂取することができます。

 

ビタミンCには免疫力を高める効果が期待できると言われています。また、皮膚の免疫力も高めてくれるため、美肌効果も望めるようです。

ゴーヤの苦みの原因であるチャランチンという成分には、インスリンの分泌を促進させ、血糖値が下げ、モモルデシンには、健胃作用もある。

 

カリウムによる利尿作用で体内の熱を下げてくれることも期待ができそう。

 

ビタミンCの免疫力向上とあわせて、夏バテ対策にも効果が期待できるようです。

 

初めて自前で取れたゴーヤで「ゴーヤパスタ」と「ゴーヤチャンプルー」を作ってみました。

 

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