夢の菜園ライフ
コロナ禍の日本では、お家時間が増えたこともあって、ベランダや庭先で園芸を楽しむ人が増えたようです。
先週、親戚から玄関前の寄せ植えや庭の小道の美しい花々の画像が送られてきました。その頃はまだ寒くて花の時期でなかったこともあり、思いっきり癒されて心が温まりました。
コロナ禍のドイツでも、園芸が生活の楽しみになっているそうです。クラインガルテンという貸し農園があって、格安で自由な使い方もできるそうです。野菜・花を育て小さなお家を建てることもできるとか。
以前、友人から聞いたことですが、ドイツでは、リタイアした後は、郊外の菜園付き住宅でのライフスタイルが好まれていて、ある種のステータスにもなっているそうです。
10年前頃に見たNHK-Eテレの番組で、素晴らしい菜園付き住宅ライフを実践していらっしゃるご夫婦の紹介がありました。実は、長いことドイツでお仕事をされていて、リタイア後日本で菜園ライフを楽しんでいらっしゃるとか・・・。家庭菜園というイメージよりかなり広く、たい肥作りから始まる土作りなど、本格的な感じでした。野菜作りは夫が中心で妻はお手伝いの様子でした。
収穫した野菜で妻が料理の腕を振るう・・・あるときは妻がピザを焼き、出来上がる頃、夫がコーヒーをいれ、庭先でランチを楽しむ。
その頃の私にとっては、とうてい叶わぬ夢の世界で、テレビにくぎ付けになって見入っていました。
時が過ぎて・・・
今、夫が、我が家の菜園に野菜の苗の植え付けをしています。今年で三年目です。
GW中に予定していましたが、今年は天気が悪く、GW明けも病院通いなどでできなかったので今になってしまったとのことでした。
最初の年は、草ぼうぼうの荒地状態でした。その時は私も手伝いましたが、土を掘り起こし、雑草を根こそぎ取り、石ころを拾うなど、さながら朝ドラの”なつぞら”などで見たような開拓者の気分でした。
その甲斐あって、左右に広がる菜園畑の真ん中には、レンガ色のブロックで囲ったバーベキュー広場まで出来、私が夢で見た以上の庭に生まれ変わりました。
今は、ほとんど夫が土作り、苗の植え付け、種まき、その後の手入れ等の一切をやってくれています。
私は、庭でいきいき育つ野菜たちを毎日眺めては元気を貰い、美しい実りに感動し、収穫の喜びに浸っています。一緒に暮らすようになった夫が、たまたま自称家庭菜園の達人(笑)だったということを後で知り、そのおかげで、私の夢はあっけなく実現されてしまいました。
去年は、トマトの出来が素晴らしく、大玉・中玉、ミニすべて豊作でした。
大きなブドウの房のようにずっしりと実ったミニトマトは大迫力でした。
今年植え付ける苗は、トマト(6種類)・キュウリ(2種類)・ジャンボシシトウ・イタリアンパセリ・パセリ・エゴマ。種はインゲン・サラダシュンギク・サンチュ・ワサビ菜・ルッコラなど。
その他、去年から植え付けているニンニクと長ネギは、すでに緑濃くいきいき育っています。
時期が来ればミョウガやヤマワサビ、アスパラも収穫できるでしょう。
とれたての薬味と共に冷たいお蕎麦を食べることを想像すると、今から幸せ気分です。叶わぬ夢と思っていましたが、叶うこともあるのですね。
今年もまた人生の贈り物が届いています。
明日は、大学病院の受診日です。ドクターからどんな説明があるか不安です。良い治療プランが聞けますように・・・