運命の日

今日は受診日。
担当の先生から、月曜日の検査結果の報告を受ける日でした。
肝臓に転移したがんの切除手術ができるのかできないのか、その結果を聞く日でした。
それによって、これからの私の人生が大きく枝分かれしまうことになるため、待合室で待っている間も不安と緊張でいっぱいでした。
この日に少しでもいい結果を聞けるようにと、半年間頑張ってきました。
夫が目をつむったまま、先日と同じように左手を背中に当てて「ハンドパワー!」と言ってきましたが、その一方の右手の中には今年神社で買った御守りが固く握りしめられていました。

看護師さんから呼ばれて診察室のドアを開けると、先生の「はい、こんにちは〜!」と言う声が聞こえ、先日とは打って変わって明るい雰囲気だったので、「もしかしたら」と思いながら椅子に座ったところ、「先日の検査で撮った画像で改めて確認しましたが、結論から言うと手術できそうです」とのお話しでした。もちろん一度の手術だけで終わるものではないと、手術もかなり時間がかかりそうだと、コロナ禍で手術日の予約もなかかな取れないなどと、いろいろお話しはありましたが、とにかく手術をして頂けるという第一関門が突破できたことは喜びしかありませんでした。

もちろん私としては、どちらに転んでもいいように覚悟は決めで臨んでいましたが、心の喜びまでは隠せませんでした。
診察後に入院資料の受け取りを待っていた時なども緊張が解けてぼーっとしてしまい、椅子に座ろうとして思わずよろけて床に尻もちをついてしまいました。
そして、帰宅途中のスーパーでお祝いにお惣菜のお寿司などをたっぷり買い込み、家に帰ってから、半年ぶりにちょっとだけ祝杯のビールを飲んで、喜びを噛みしめました。